事例紹介
「土地の名義が曾祖父のままだった」
「土地の名義が曾祖父のままだった」
相談時の状況と依頼の内容
・現在の当主に固定資産税が課税されている土地が、公共事業の用地にかかり、所有権名義人の同意のハンコが必要になったため調べたところ、その土地が曾祖父の名義のままだったことが判明しました。
・この際すべての不動産について調査のうえ相続登記を行って、現在の当主の名義に一本化するように整理したいと希望しています。
不動産調査
・曾祖父の名義だけでなく、高祖父名義の土地もあり、また数年前に亡くなった父名義の土地建物もあることが判明しました。
相続人調査
・江戸期生まれの高祖父の相続については、昭和22年の民法改正前であったため、現在とは異なる「家督相続」であり、遺産分割なしで曾祖父の名義に変更可能でした。
・曾祖父の子は、祖父の兄弟で3男6女の9人です。祖父の子は、父の兄弟で2男5女の7人です。各推定相続人の戸籍を順に辿って調査を進め、代襲相続人、再転相続人を含めて約20名の相続人さんを特定しました。
相続手続き
・依頼者も会ったことのない相続人もあり、一人でも協力が得られない場合には、相続手続きは頓挫してしまいますので、取り組み当初は、先の見えない業務でした。
しかし、関係者全員に事情説明とご連絡依頼のお手紙を送り、それぞれ詳しい事情説明も行い、連絡を取りながら遺産分割協議に協力してもらうことができ、無事に相続のお手続きを完了することができました。
・調査開始から8カ月かかりました。